2023.05.18
「一般財団法人やまぐち共創大学コンソーシアム」は地域活性化人材育成事業(SPARC)の開始にあたり、キックオフシンポジウムを開催し、会場となったKDDI維新ホールは参加者200人の熱気に包まれました。
各方面(文部科学省、山口県副知事、山口市長)の来賓からは、社会の課題に向き合う人材を養成する本事業「ひとや地域(まち・文化・教育)のwell beingに貢献する文系DX人材の育成」について期待の声が上がり、事業の意義を再確認することができました。
パネルディスカッションでは、DXに携わられる2人の演者をお迎えし、文系DX人材とともにパーパス都市経営で実現するWell-Beingの高いまちづくりの事例紹介や、自ら文系DX人材としてChatGPTを駆使した企業を立ち上げ上場させた創業のご経験をもとに、実社会におけるDXの現状と課題を概観することでディスカッションにあたっての認識を共有しました。
その後、各大学の卒業生や現役学生のパネラーからは、職場での出来事や大学での学びと関連づけて、「DXを難しく考えすぎていた」や「AIやデジタル技術の進化が早く、予想以上に私たちの生活に影響を与えていることに驚かされた」、また「社会や組織の変革に向き合うことの難しさ」などの発表がなされました。
本学教育学部の大田朋佳さんからは、教員志望の立場から「地域活性化人材の育成には、小・中学校において社会に関心を持つ教育が必要と考えるが、何かいい方法はありますか」との質問がなされ、本学の目指す「文系DX教員」養成のかなめともいえるSTEAM教育の必要性を意識していることが感じられました。
今回のシンポジウムは、大学関係者のみならず、地元行政、企業、学生、市民がSPARCの意義を共有する貴重な時間となりました。