教育方針(3つのポリシー)

山口学芸大学 3つのポリシー

Ⅰ.卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

本学では、建学の精神「至誠」のもと、新しい社会の変革の中で、強い存在感を示す教育者・保育者の養成に向けて、以下に示す学修成果(学士力)を身につけ、かつ、所定の在学期間を満たし、基準となる単位を修得した者に対して卒業を認定し、学士(教育学)の学位を授与します。

(1)知識理解と実践力

各学問分野における基本的な知識や幅広い教養を修得することで豊かな人間性や広い見識を身につけ、人間の成長・発達・学びについての専門的知見と技能をもって子どもを理解し、豊かな学びへ導く実践力を有している。

(2)汎用的能力

論理的思考力、情報技術活用能力、表現力、コミュニケーション力などの諸能力をもち、多様性や柔軟性を備えて社会生活や職業生活に応用できる。

(3)態度・志向性

教育者・保育者としての使命感と深い教育的愛情、生涯にわたって自ら学び続けようとする意志をもつとともに、地域社会において多様な人々と連携・協働し、地域コミュニティをつなごうとする態度と志向性を有している。

(4)総合的な学修経験と創造的思考力

グローバルな視野をもって社会の事象や困難な課題、新しい課題に向き合い、大学での学びを総合的に活用して創造的に考え、取り組むことができる。


教育者・保育者として求められる資質・能力(学修成果)

本学では、学生が卒業までに修得することが期待される資質・能力を「学修成果」として次のように示しています。

(1)知識理解と実践力
① 豊かな人間性と広い見識

教育者・保育者の基盤となる基本的知識や幅広い教養を修得し、豊かな感性や高い倫理観、広い見識を身につけている。

② 教育・保育に関する専門的知識・技能と教育的実践力

人間の成長・発達・学びについての専門的知見や技能をもって子どもを理解し、教育的実践にいかすことができる。

(2)汎用的能力

③ 専門職としての論理的思考力、情報技術活用能力

事象や課題について、文献や資料、ICT・数理データ等を活用し、多面的に分析・考察し、解決する意識と対応力をもつ。

④ 教育・保育現場で求められる表現力・コミュニケーション力

積極的に他者と関わり、気持ちや考えを伝え合うとともに、喜びや感動を他者と共有することができる。

(3)態度・志向性

⑤ 教育者・保育者としての使命感と教育的愛情

教育者・保育者としての責任と使命感を自覚して、生涯にわたって自ら学び続ける意志をもつとともに、子どもの人権と個性を尊重し、一人ひとりに寄り添って学びを支援することができる。

⑥ 地域社会の一員としての自覚

地域社会において他者と連携・協働し、地域コミュニティをつなぎながら教育・保育・子育てに関わろうとする態度と志向性を持ち続けることができる。

(4)総合的な学修経験と創造的思考力

⑦ グローバルな視野

グローバルな視野をもって社会の事象や諸課題に向き合い、解決に向けて取り組むことができる。

⑧ 創造的思考力と実践力

大学での学びを総合的に活用して、子どもの豊かな学びの実現に向けて創造的に取り組むことができる。

Ⅱ.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学では、「教養科目」と「専門科目」によってカリキュラムを編成します。「教養科目」では、豊かな人間性や広い見識を有するために、社会科学や人文科学系に加えて、自然科学・情報系、コミュニケーション関係、芸術文化等の多様な科目を設置します。「専門科目」では、教職課程・保育士養成課程にかかる科目やその学びを深める科目とともに、「子ども学」や「グローバル学」などの特色ある科目群、豊かな感性や表現への意欲、創造力を育成するための科目等を設置します。

1.教育内容

  • 教育者・保育者の基盤となる基本的知識や幅広い教養を修得する科目群(教養科目)
  • 教育者・保育者としての人間的資質と高度な専門的知識を修得する科目群(学科目)
  • 子どもの成長と発達の連続性を理解し、実践を通して子どもと関わる資質を修得する科目群(子ども学)
  • グローバルな視野をもって課題解決に取り組む力を修得する科目群(グローバル学)
  • 乳幼児、児童、生徒と関わる中で課題を見出し、実践する意欲と教育者・保育者としての資質を修得する科目群(教育実習・保育実習・実践演習)
  • 学問的体系に基づく専門的知識、論理的思考力と分析力を修得する科目群(ゼミナール)

2. 教育方法

教育者・保育者としての資質の修得を促進するために、1年次から見学実習を取り 入れます。小規模大学のメリットをいかし、討論、プレゼンテーション・グループワー ク・ロールプレイングなどの機会を保障します。4年間の学びの集大成である卒業研 究については、論文執筆提出の後、卒業研究報告会での発表を義務づけます。

3. 評価

各科目の評価方法は、シラバスにおいて明確に示します。筆記試験、実技試験、レポート、課題作品、グループ活動の貢献度などの多様な方法を含めて総合的に評価をします。さらに学生が自らの学びの過程を振り返ることができるように評価をフィードバックさせます。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

本学では、次に示すような能力、意欲、適性などをもち、教育者・保育者をめざす人を求めています。

(1) 高校段階までの基礎的な知識・技能、思考力、判断力、表現力、主体的に学習に取り組む態度を備えている。
(2) 教育・保育に関する専門的知識・技能を学ぶと共に他者と協働し課題を解決していこうとする意欲がある。
(3) 芸術に関心をもち、感動する心や表現する意欲がある。
(4) 愛情をもって乳幼児・児童・生徒に接し、子どもを支えることに喜びを見出せる。
(5) 社会的一般常識や人権意識をそなえ、他者と積極的にコミュニケーションをとることができる。


大学院教育学研究科 3つのポリシー

Ⅰ.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

本大学院では、修業年限以上在籍し、所定の単位を修得するとともに、以下の資質・ 能力を身につけ、修士論文審査に合格した学生に学位を授与します。

  • 教育学や心理学等の高度な学問的成果に学び、真理を探究するとともに、山積する教育課題に対応する資質・能力。
  • 教育実践及び芸術表現について深く分析し、高い教育実践力と芸術表現力によって教育課題に対応する資質・能力。

Ⅱ.教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)

本大学院では、以下の方針により、教育課程を編成します。

  • 高度な学問的成果に学び教育課題に対応するべく、教育学や心理学等の科目を設置する。(教育基盤・発達に関する研究領域)
  • 教育実践力と芸術表現力によって教育課題に対応するべく、教育実践や芸術表現に関する科目を設置する。(教育実践・表現に関する研究領域)
  • 自ら進んで研究する資質・能力を修得するべく、専門研究科目を設置する。

Ⅲ.学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

  • 教育に対する強い関心と人間に対する深い愛情を有すること。
  • 教育実習やボランティア活動など子どもとかかわる一定の経験を有すること。
  • 文献を精読し、実地調査する等、自ら研究しようとする意欲と専門的な知識を有すること。