ホーム > 受験生の皆さま

熱い思いを胸に教育者・保育者を目指して入学してきた第一期生たち。
5名が加屋野洋学長を囲み、大学生活で感じた事や、今後の抱負などについて語り合いました。

加屋野洋
山口大学理学部で教授・理学部長・工学博士。山口大学を定年退官後、山口芸術短期大学教授に。学生部長を経て、平成17年4月より山口芸術短期大学学長。現在、山口学芸大学、山口芸術短期大学学長。主な担当授業科目は情報処理論、情報科学など。
学長 山口学芸大学の第一期生であるみなさんを迎え、この一年間は我が大学の歴史の始まりでした。
みなさんがこの大学の門をくぐり、入学してきたのはちょうど1年前でしたね。新入生代表で誓いを述べてくれた永田君、この一年間はいかがでしたか?
永田 はい、あの時は緊張しました。僕はただ「小学校の先生になりたい!」という強い思いから入学してきました。この1年間で最も強烈な思い出は、幼稚園での実習です。こんな僕が、実際の幼稚園で小さな子どもたちの前に立って先生の実習をしたんです。実習当日、初めて子どもたちの前に立った時は、すごくドキドキしました。そして、目の前にいる子どもたちがとにかくちっちゃいことに、まずびっくりしました(笑)。でも、その子たちは実は意外に大きいっていうか、ちっちゃいのにちゃんと意志を持っていて、実習中に心が通じたことにもっと驚きました。それに、大学の授業や教科書では教わっていたのですが、3歳、4歳、5歳という年齢の発達段階の違いが、実習で実感できたというか、とてもよくわかったような気がしました。
学長 本学では、早いうちから子どもたちに慣れた方がいいと考え、1年次から実習を取り入れています。1、2年次では幼稚園や保育所、3年次では小学校でも実習を行います。免許を取得するために必須であることも事実ですが、それ以上に、子どもたちとの接触をふんだんに体験してもらいたいと願ってのことです。有り難いことに、付属の幼稚園がありますし、近隣の陶小学校、上郷小学校などとも連携していろいろ機会を作り、交流を持っています。
最近の教育現場では、教授法、つまり子どもへの教え方を大切にする傾向が高まり、教員養成の重要性が改めて見直されています。実習重視の傾向がますます高まってきているわけです。本学の方針は、そんな教育界の流れを的確に先取りしているといえるんですよ。
山根さんは、いかがでしたか?
山根 私は音楽が好きで、音楽の授業にとても興味を持っています。幼児音楽の授業で教えてもらったオリジナル音楽の作曲が、実習で応用できましたし、学芸大学の授業は実践的というか、将来の現場でためになる授業ばかりだと喜んでいます。まだ1年生という早い時期に実習に行けるなんて、本当によかったと思っています。
こんな先生になりたい!
学長 本学では、「ゴールは、教壇に立つあなたです!」をキャッチフレーズに学生募集をしてきました。そして、本気で教育者になる夢を抱いている「あなた」たち60余人の第一期生を迎えたわけです。みなさん一人ひとりが色々な教育者像を胸に描いて入学してきたと思いますが、金子君が過去に出会った先生の中で思い出深い方があれば教えてくれますか?

山根周子さん
防府市出身。保育音楽療育士志望。写真部、邦楽部に所属。「一見クール、実は話しやすい人」(by漆谷さん)
金子 はい、ご質問の「思い出深い先生」という特定は難しいですが、僕は保育士を目指しているんですが、僕の小さい頃の思い出には、何一つ嫌な事がないんです。本当に楽しい思い出ばかりだったんです。もちろん幼稚園や小学校の先生方にいつもよく叱られたりしていましたが、褒めてもらった思い出もたくさんあるし、先生方に心から可愛いがってもらったのだと思います。僕も、未来の僕の教え子たちにそういう良い思い出をつくってあげられる存在になりたいと思っています。
学長 当時の先生のお名前などを今でも覚えていますか?
金子 はい、もちろんです。幼稚園のときの先生の名前も覚えていますよ。今もお元気で活躍されていると聞いています。それから、高校時代に、僕が小さな子どもたちとの交流活動をしているのを見て「保育士になったら」と勧めてくださった国語の先生にも感謝しています。あの一言に背中を押されて今の自分があるような気がしていますから。
学長 杉山さんの思い出を教えてくれますか?
杉山 私は小さい時からとても人見知りするタイプだったようです。小学生の時、そんな私をドッジボールに誘ってくださった担任の先生がおられ、たぶん、それをきっかけに人見知りしなくなったような気がします。それと、高校のときの先生はとても親身になって私のいいところを見つけて褒めてくれたり、いつも笑顔で返事を返してくださったり、とにかくやさしい先生でした。そんな先生方の影響を受けて、先生っていい仕事だな、子どもをこんなに変えていけるんだな、と思い、私も先生になりたいと考えるようになりました。
学長 みなさん、過去に良い先生と出会って、「自分もあんなふうになりたい!」と思ったことが教育者を目指す根っこになっているようですね。とても幸せなことだと言えるでしょう。
芸術のチカラ
永田 僕は、5年生のときの担任の先生をよく覚えています。音楽の時間には沖縄の民謡とか、いろいろな国の音楽を紹介して歌わせてくれました。教科書だけでない自由な雰囲気の授業で、とても楽しく、「世界」を広げて見せてもらった気がします。僕自身は音楽が特に得意というわけではないけど、芸術系のこの大学ならそういう心を持った先生になれるんじゃないかと思って入学しました。おかげで今はピアノの練習に奮闘していますけど(笑)

杉山祐衣さん
山口市出身。小学校または幼稚園の教諭志望。写真部、映画観賞部に所属。「学生会の前会長でボランティアにも積極的な人」(by山根さん)
山根 私も小学校のときの音楽の先生に憧れていました。先生自身が楽しみながら教えておられて、授業がすごく楽しかったんです。私は小さい時からずーっと音楽が好きでしたが、いつかその先生みたいに音楽のすばらしさを子どもたちに伝えていきたい!と思っています。もう一つ、最近考えるようになったのが、障害のある人にも音楽を通して感情表現の手伝いができれば、ということです。この大学では保育士資格や小学校・幼稚園の先生の免許だけでなく、保育音楽療育士の資格も取れますよね。
学長 そうですね、本学では小学校教諭一種免許状と幼稚園教諭一種免許状、保育士資格の3つをすべて取得できますし、さらに山根さんが言われたように、教育現場における障害児の専門職であり生涯教育にも関与できる保育音楽療育士の資格も取ることができます。それにしても、志望動機が「芸術教育を基盤にして優れた教育者を育成する」という本学の基本姿勢にまさにぴったり一致していますね。うれしいです。
漆谷さんも音楽が好きでしたね。
漆谷 はい、私も音楽の可能性を引き出せるような保育士か幼稚園の先生になりたいと思っています。高校時代までずっと合唱をしていましたが、私たちの歌を聴きに来てくれた小さな子どもが歌に合わせて体を動かすのをみて、音楽の力ってすごいな!と思いました。音楽の中で育つと子どもの心は豊かになると信じています。子どもたちが音楽によって自分の気持ちを表現できるようになってほしいし、そのような手伝いをしたいというのが私の夢です。
学長 みなさんが非常にしっかりした目標を持って入学してきていることがわかって、とてもうれしいです。自分が何になりたいのかはっきりしない若者が多いこの時代にあって、みなさんの意志の強さを頼もしく感じます。そんな一期生のみなさんが本学の歴史の第一歩を作ってくれる。将来が実に楽しみです。