子ども学関連の選択科目の一つとして「子どもと教育」があります。その紹介をしたいと思います。平成21年度後期は5名の少人数で授業を行っています。この科目では毎時担当者を決めてプレゼンテーションをします。担当者は自分の興味関心に沿った内容の本や資料を読み、それを整理・分析した上で発表します。他の受講者はコメントを加えます。

これまで子ども基礎演習や子ども実地研究などの科目で築き上げてきたものを、今度は調べて発表するという形式の中で発展させます。学生たちは、子どもたちとかかわり、保育や授業を実践した経験をたくさん持っています。それを改めて意味づけし、学問的な形へと高めていきます。3年生にもなれば、その議論は深く、真剣です。

発表者がなぜこの本を選んだのか、その本は発表者にとってどんな意味があるのか、といったことも議論になります。発表に際して、たくさんの本を読んだ上で自分の興味ある本を選ぶというのはとても大変なことですが、大切な勉強です。一方、他の受講者は発表者の内容についてコメントを加えなければなりません。無関心な姿勢では質問もできませんから、一つひとつについて「これはどういう意味か」「自分はどうか」「学校現場ではどうか」などと考えながら聞いています。あらゆる学問は現実の社会や人間関係の中に新しい観点をもたらしてこそ意味があると思います。学生たちは学問に触れつつ、子どもと教育について深く豊かに考えてきています。学生一人ひとりの発言や発想は豊かで興味深いものばかりです。それら全てを大切にしながら授業を進めています
2月5日(金)、この科目の学生たちと近くの小学校へボランティアに行きました。
ちょうど小学4年生が「成人式を考える」という授業(総合的な学習)をするときいたので、本学の3年生である彼らが行って話をしてみようということになりました。学生たちは快く引き受けてくれました。


子どもたちは「10歳と20歳を比べてどんなことが変わりましたか」「成人式はどんなことをしましたか」等、様々な質問をしました。学生たちは「自分が小学4年生の時には背が低かったけどその後ぐんぐん伸びた」「20歳になってお酒を飲んだけど苦かった」「大人になってアルバイトをしてお金をもらって嬉しかった」「将来は小学校の先生になるための勉強をしている」等、分かりやすく子どもたちに伝えていました。後日、4年生の子どもたちから感謝の手紙をいただきました。学生たちは、とても喜んでいました。
担当 川野 哲也
