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学長 加屋野 洋
山口学芸大学は平成19年4月(2007年)、理事長二木秀夫先生が山口芸術短期大学を基盤として開学された教育者・保育者の養成を目的とする単科大学であります。山口学芸大学の基盤となっている山口芸術短期大学の創設は、昭和43年4月(1968年)であり、創立者で初代理事長二木謙吾先生が明治維新100年を記念して、郷土の先覚者吉田松陰先生の「至誠」を建学の理念として開学されました。設立当初は、音楽科と生活芸術科(現在の芸術表現学科)の2学科で開学し、その6年後の昭和49年4月(1974年)、幼児教育科(現在の保育学科)を増設して現在に至っています。以来今日まで、建学の理念「至誠」のもと、芸術を愛し、人間性豊かな、格調高い人格の形成を目的とした教育を行っており、全国的にも数少ない芸術系短期大学として今日に至っております。
山口学芸大学の建学の理念も山口芸術短期大学から受け継がれており、両大学とも「至誠」を建学の理念とした教育であります。創立者の二木謙吾先生は、「青年のころ、郷土の先覚者吉田松陰先生の教育精神に感動、生涯をその普及と高揚に努めてきた」と言われております。このことから、創立者の「至誠」は、「自ら功利を捨てて天下の行く末を案じ、捨て身的態度を貫く精神」であり、こうした側面に注目するならば、本学の建学の理念は、「教育に当たって、自らの身をなげうって教育に暖かな愛情を注ぎ、次の世代の礎を築かんとする精神」を吉田松陰先生から受け継ごうとするものであります。この建学の理念「至誠」は両大学を創造していく上での基本的精神で、本学においても教育がなされるにあたっての基本的な志を規定したものであります。山口学芸大学は教育者・保育者の養成を目的としており、その教育において「至誠」は、子どもの教育に携わることを目指している学生にとっては最も根幹とすべき精神であります。
山口学芸大学は建学の理念「至誠」のもと、「芸術を基盤とする教育」を通して、芸術を愛し、人間性豊かな、格調高い人格の形成を目的とすると共に、新しい時代に対応できる高度な専門知識と教育力、教職に対する強い使命感を持った感性豊かな教育者・保育者(小学校教諭、幼稚園教諭、保育士)の養成を目指しております。幼児期から小学校期までは人間形成の大切な時期であります。この時期に豊かな感性を育て、創造性を育むことが人格形成のために重要と考えられております。この有効な手段となるのが音楽や造形などによる芸術教育であります。また、本学の教育は幼児期から小学校期までの成長過程を一貫して学び、教育力のある教育者の養成に重点をおいております。表現力・指導力・実践力を有する教育者の養成は個人レッスンなどの芸術教育や少人数で行う演習・実習など実践を重視した教育のために、本学は少人数教育体制で教育を行っており、小規模大学の特長を活かし、1人ひとりを丁寧に指導する教育よって感性豊かな教育者・保育者の養成を目指した教育を行っております。